12月中旬、「今年の漢字」が選ばれました。
「今年の漢字」はその年一年の世相を表すものですが、2017年の漢字は「北」に決まりました。
この漢字に決まったと聞いたとき、私が真っ先に思い浮かべたのは「北朝鮮」でした。
今年だけで、北朝鮮からミサイルが10回以上打たれています。
特に8月、9月に打たれた時には北海道から長野という広範囲の人々のスマートフォンから、Jアラートが鳴り響きました。
現在でもこの音に恐怖心を抱く人は多いのではないでしょうか。
しかし、11月にミサイルが打たれたときに放送されたニュースを見ていて、驚いたことがありました。
そのニュース番組では、Jアラートが発動された地域に住む人々に「Jアラートが発動されていた時に何をしていたか。」というインタビューをしていました。
「窓のない部屋に逃げた」などという対策を取った人もいましたが、「いつも通り朝ご飯を食べていた」などという全く対策を取っていなかったという人もいたことに驚いたのです。
9月にJアラートが鳴った時には誰もが驚き、焦りながらも対策を取ったと思いますし、ニュース番組のインタビューに答える人たちも「怖かった」という声が多かったのを覚えています。
しかし、たったの2回でJアラートに慣れてしまい、恐怖心が薄まり、対策をしなくなってしまうことはとても怖いことだと思います。なので私は、そのような国民たちの「北朝鮮のミサイルへの警戒心」を再び強めるという意味もこめての「北」という漢字なのではないかと考えました。
その他にも、北九州の集中豪雨、北海道のジャガイモの不作などの意味も込められていますが、何と言っても「北朝鮮のミサイル」の印象が強い漢字だと感じました。
ミサイルが大量に打たれた2017年、2018年も何があるかわかりません。ただでさえ、他国に比べてミサイルへの対策が薄い日本です。家で出来る最低限の対策はしっかりすることが大切だと改めて考えさせられました。